登呂出土品の保全をすすめています
登呂遺跡の出土品は、土器と木製品が中心で、これらが「弥生時代の生業や集落の実態を初めて学界に示した遺跡からの出土品で、戦前から戦後にかけての日本考古学の研究史を語るうえで欠かせない資料」として、775点が平成28年に重要文化財に指定されました。
出土品は保存処理が行われておらず脆弱な状態のものが多いため、平成30年度から保存修理事業を始めました。まずは14年間をかけて木製品を中心とした459点の修理を行います。修理は、出土品にとって優しく必要最低限なもので、可逆的な方法で実施します。